1920年代の天冠部にホワイトドットのあるシェーファーライフタイム。 ペン芯が普通の物とは異なっていて、チップフィルの様な機構になっています。 この最初期のシェーファーは、レバーが金属の塊から削り出し(他は金属板を折り曲げている)だったり、セルロイドの質であったり、正にアメリカ万年筆の代表と言える程作りがいいです。 研ぎも凄く良いですし。この時代に限らずですがシェーファーの細字は良いですよ。 ペンシルライクタッチと呼ばれるように、カリカリ感は無く細い鉛筆のような書き味で、ハマる人はハマると思います。 (主観ですがライフタイムの方がデュオフォールドより頑丈なのでは無いでしょうか、、、) 軸には目立つ傷、痩せなどありませんが、クリップを固定している部分にクラックが入ってしまっています。一応補修(セルロイドを少し溶かしてクラックが広がらない様にしています。一般的な修理法だと思います。)はしてあるので、過剰な使い方をしなければ大丈夫だと思います。 又、エボナイトと触れている部分に変色が出てしまっています。 シリコンサックへ交換、軸内清掃、クリップ周辺部クラック補修、ペン先段差、寄せ微調整済み。(この時代のペン先は寄せが強い為、筆圧を掛けなくてもインクが出るように寄せを弱めてあります。)